11月 12, 2012

劣化注意どころ メンテ 自己メンテのすすめ

キーを強く押さえすぎない事、どこかに力が入らない持ち方をする事以外の 注意事項。一部同じ内容のかぶりあり。リペアに預けず自己メンテに慣れる前の文章が多いけれど、失敗して 本当にリペア行になることはめったにないし 2年3年とたまにでもやるうちに 思いもよらず上達するので 細かい事が好きな人なら、 バネ、フェルトなど ある程度の調整は 自己メンテがいい。

外部 島村楽器のブログ ・リペアヒント(右の管楽器も含んで) ・管楽器


吹いている時の水がタンポの穴に できるだけ入らないように(湿らさない)
※ただし初心者は、最初は ある程度 気を付ける程度で構わない。この事を考慮する余裕が全くないと思う。第一 ブラスバンドでは指もかじかむ体育館での学校行事(温度差)、砂埃の運動場(パレード/学校によってはマーチング) など過酷な使用も多い。単に夏場の練習でもエアコンは無く どう手入れしても楽器には年々影響していく。
なにより、初心者は 銀製でない機構を使う為、タンポが痛むより前、または同じ時期くらいに 各キー(の根元)がグニャグニャに変形していく。中古でなければ一定期間、3年位まではもちろん使用には耐えるし、初めて楽器を持つ初心者は やはり 転がし、ぶつけ(凹み)、キーをつい強く押さえる/ねじり気味な押さえ方でのキー負担などは  気を付けていても たまにやってしまう事(普通)なので、最初の楽器の選択としては正しいのだけれど。

以下は正直言って 初心者には無理な部分があり、初心者向けの楽器を勧める。初心者の楽器選びのページにも書いたけれど 例え キーなど機構も銀のものを買ったとしても、タンポは交換が必要になる(万単位)のが早い。キーは タンポの痛みとも関係あるだろうけど 初心者特有の変な力がかかり、10年とかいう単位では 問題が大きくなる可能性もある。

かなり高音が多い曲を吹く場合には、室温と息の温度差にもよるが15分前後で、一旦 管の中の水を軽く拭くといい。または、まずタンポがない管底(下の面)を水が伝うよう 管を右方向に、管に対し平行/水平方向に振って落とす。少し立てた状態でもいい。
置く時もまず 出来ればこの方法で振り落とす → くるくる回さないように管の底を下にしたまま置く。独学の人でなければ回してはいけないのは知っていると思う。

たまにラ♭のキーや、右手小指の常に押さえるキーなど、他と違う角度の所に付いているキーの角度をなんとなく覚え、そこにも入らない角度で。

①タンポが濡れると劣化。寿命が減る。タンポ全交換は1万では済まない。 ②主に高音域の発音に支障 の2点が影響。

別投稿に、マウスピースに反射板にコルクを乗せて消音する という内容を書いたけれど、その時の引っ張り用の紐は、相当長時間吹かない日はいつも、水を吸って本体やタンポまで行かないので、この応用で、本体底辺から またはマウスピースの下の方から糸を貼りつけると、長期的なタンポ温存には非常にいいだろう。もし紐いっぱいに吸っても、伝うだろう
マウスピースの発音部そのものあたりにあっても 糸が1本ならちゃんと鳴るので、管の外まで下までたらせば、どこかにひっかる事もなく 小さいキー付近の空気抵抗も問題ないだろう。

ネジを取り自分で油さし(キーの抵抗感/重さ&サビでの摩耗防止
実はネジを取らないと油はさせないところが多い。しょっちゅうやる必要もないが・・また、やり方によってはタンポを傷つけるのでゆっくりやっている。
私は中古で、過去にも使っていた機種とほぼ同じ作りのFLを 近年購入した。
フルートのような一番小さいバネは 自分でドライバーなどでバネ調整しやすい為、バネ調整で預けた事は一度もない。他の楽器での経験から言ってしまうと、バネ調整はリペアマンに頼んでも 言った通りになって戻ってくる事はない。リペアマンは所有者とは皆指の強さ、指どおしの幅(手の大きさ)などが違うし、メーカー自身などのようにバネ材質などまで知り尽くしたところ以外では キーを  ”すごく弱め” には頼んでもしてくれない。
バネが過去何回調整されたか知れず、金属疲労でバカになって折れてクレーム、を恐れるんだろう。大抵のリペアは 点数をつけるとすれば常に7、80点で、金額は常に3千円程度とられる。
でも 固すぎることは しょっちゅう。だから自分でやる方がいい。素人なので もちろんある時は大凶と出る。ネジも小さいので ”落ちる”のでなく簡単にすごく遠くに”飛ぶ”。管理人も それで本当のリペア行きになった事も2度(フルートは1度のみ)あるけれど、そうなると直すつもりが 相当悲しい事だった。

その現在所有の楽器にまず、パイプとパイプの隙間から差す、リペアに出さない方法でオイル差しした。しかし、実際の曲ではなにか音のつながりが悪い。この楽器は 直近にオーバーホールもされ、ほどほどには管理されている。でも何かひっかかった。店舗で言われた事--つまり リペアでバラさないと油は中までさせないという話を聴いたことがあるけど これについては たぶん本当では無いんじゃないかとおもう。

触れる部分の外観の変色状態と比べると、油差しを過去ほぼした事のなさそうな楽器に お目にかかった事もある。中のネジや長ネジ(キーを2,3個通しているもの)の無油状態/先っぽなどの黒サビ色など、やはり隙間から油差しをしていれば、毛細管現象みたいに伝わるので 放置しなければこんなにはならないと思う。

管理人は現在経済的に余裕が無く、預ける期間も気に入らないので 自分でオイルを差す部分だけバラしてみた。すると、ちょっと見た目 違いが分からないけれどネジは完全にフタのような状態で 主要な幾つかのキーをまとめて1本に通していたりする長いネジもあった。せっかくなので本体管からはずし、キーが抜けるものはそれぞれそのネジ(芯)から外し、差した。
ネジを無くしかけたりした。床の下は多少塞がっていたので助かったが、あまり小さい物は 落ちるとかでなく、一瞬で遠くへ飛んで二度と出てこなくなってしまうので、転がることを想定した場所でやらないとあぶない。

余計なオイルは タンポに付かないよう常に拭いて、多少気を付けた。そして組み立て直した。
すると、キーが ポン!と帰ってくるようになり、運指がなめらかなった。それまでは気がつかなかった抵抗が消えた。 
オイルを差す前のバラした状態では、オイルは完全に回っていたしさびた部分もなかったけれど、それでも 油が目に見えないレベルで劣化していたんだろうか。バラしてみたときの量は、オイル切れには見えなかったし。新旧オイル入れ替えをしたほうがいいというころかな、車のように。

ある中古の購入後は、1カ月と数日でボロが出た。3つ同時に押さえるあるキーで、1つだけ塞がりが浮き音がかすれるキー。小さなボロなので出ても気にしないで店に持っていけばいい。でも本番直前! さっそく一部解体、下の方はばらさず外れかけ状態にして油さしをし(アルタスは多分A♭キーを最後でなく一つ手前のパイプと同時に緩めないと外れないようだし・・)、
よくわからないまま その浮くキーの関連ネジを 思ってたのと反対に「とりあえずゆるめよう」と回したら、ダメなキーがなぜかジャストのタンポ高になり、3つ同時に動くどのキーも平均に力がかかるようになった。全部の音をふいたけど問題なし!・・・と思ったら、本番でキーやパイプのクセが戻ったらしくまた戻って、しかも酷くなってしまった。
何かいじったら、2.3日は「慣らし」をしないと危険!
楽器1本持ちはやっぱり危険な部分はある。ボランティアだって、仲間や聴く人に迷惑がかかるのは変わらない。

キーの抵抗が抜け 小さい力で動くようになり、キーが 以前より少し軽く弱くなり、少し弱すぎに・・。フルートは、他のリード楽器などと比べ、バネ圧を限界近くまで軽くする所があり、他の楽器から比べると少々特殊。軽くしすぎ状態になると キーがプレイ中の蒸気でくっついて上がらなくなるので注意。

弦楽器がいない場合など、FLは細かい事をなんでもやらされるが、他の楽器もやってきて思うに、FLは それほど得意な調というものがないのに、かなり苦手な調がある。特に二長調(♯ドが導音-スケールに多出)。V度は下属音ファ♯で同じくスケールにあり多出。”体にくっつけていない横の楽器”なので、クラシック音楽の現代曲をなんでもやりやすいということはない。
ジャズで手癖を増やしていくほうが 実は楽器として向いていて限界を感じず、作曲家だのみになる必要が無く、おもしろい部分もある。

続き オイルを差したら軽過ぎになった事があった・・・実はこの中古品FLは相当酷いサビかなにかがあったのでオイル”交換”で一気に滑らかになったのもありそう。また この楽器はキー、本体、機構のところどころに傷をコンパウンドで消した跡があり、さらに削れたような跡がしっかりある。機構までぶつけたりしたということか。

この楽器を店で見た瞬間、管理人も”こりゃ落としたな・・”と思った。本体だけでなく キーにまでこすり傷がついていて 研磨で消える段階まで消されていた。しかし お金が無く 他に試奏したものは 既に持っているマウスピースが入らなかったり パワーの関係などで どうしても選択出来なかった。管理人は 現在までかなりの本数を使ってきたが、こういう傷はちょっとテーブルで転がった程度では付かない。
価格を下げるだけでなく、リスクを知りたかった。演奏のバイトで使う人ならクレームものだろう。

車でも、かなりカスタマイズした車を 知人の知人が 事故後 廃車にしようとして安く売ったものが かなりいい値段で売っていた、と聞いた。店に言ったら ”うちは知らないんですよ”と言ったそう。直接買い取った所では売らない汚い手口。中古車はとりあえず裏側を見た方がいいんだろうか。
この場合は”お互いに知りたくない所は見ないフリ”ではなく、売った方が一方的に損をした場合。

根本的な売り手と買い手の姿勢は、説明責任があるのに 売り手は、一般人だからと普通に隠そうとする。説明責任を求めるのも一般人なのだけれども。店舗も腹の中では知りたくない。それでこういうことになる。 とにかく”変?”というくらい安かった。ハンドメイドで人気メーカーで、現在2,3年待ちの人気機種。見た目にも広い範囲の幾つかの傷、消した痕、普通は必須のEメカがなし。”古着”的。ふつうは買わないか。

中古の不具合は 暫く使ってやっと全貌がわかってくる。それで どうにかならない場合かどうかは運、ギャンブルというか神頼み。今回の管理人のはまあ当たりで、ラッキーだった。

新品では上記の管理人のように趣味的に 自分で細かい事をメンテする方が、いちいち気になったところをリペアせずにいい面がある。修理履歴を知りつくしているし 新しいからバネを曲げすぎて折ることもない。

ただ、自己メンテは金属の専用でない道具をつい使う為、多少傷が多くなる。大きなペンチ痕他を付けても、調整が完璧だった?からか 売るタイミングが市場的に良く 査定で全くマイナスされなかった経験はあるが。

中古では、購入後すぐにリペアで全体を見てもらわないと、ボロボロと問題が出てきて、小さい事は あずけるのが面倒なので 自己メンテ必須な部分も。


機構は、購入直後 自分で油さしをした時に まずちょっと異変があったようだけど 最近まで気付かなかった。上にも書いたように、なんか引っかかる というのがあったが、普通にネジを締めると、機構かポストの軽い変形で、一部のキーが締め付けられ、相当動きづらくなっていた
 管理人は、ある時 少しだけバラし また組み立てたら、本来ジャストな位置にはめても、キーが上がりづらくなった。バネはちゃんとしている。2回、最も正しい位置にはめ直したがダメ。
事故での湾曲なのか ずれなのか、キーの動きに影響しない 位置を探しつつ締め直すと、キーは正常になったが、今度はそのキーが軽すぎるようになった。とりあえず ねじをわずかに緩めに締めると前のように 安定した。ねじも、先がとんがったり細くなっていないねじの場合は 先をとがらして けずらないと 緩めたらどんどん緩む。演奏できないってほどのことはないけれど マイナスドライバーで たまに締めないといけなくなる。
前の所有者が依頼したリペアでは、その対処で、キーを凄く軽くしていたよう。ただでさえ上がりづらくなっていて リスクが高いのにも関わらず。まともなリペアではない。

本番、とくにバイトで使う楽器で ケガ歴などのあるものは、1年位使ってみるか、信頼のある所でリペアし(できれば購入店と別の所に) チェックをしてもらわないと、このようにいきなり変になって1本持ちなら 相当困る事も。下に書いたが キーの反対側のクッションも一部はがれた。
クッションは1つ取れると全部接着剤に寿命が来ている。他のを 力で爪などでよこから押すと ほぼみなあっけなく ポロっと取れてしまう。

接着剤をつけ、前のフェルトを使いまわすと、フェルトが外した時のプレッシャーで 厚くなったのか、キーが前より上がらなくなることが多い。張りなおしたすべてのフェルトの表面を よく切れるカッターで 薄く削った。この作業は 何度もバラして慣れていない人には大変だけれど、5回以上やっていればなんでもないし、むしろどんどん機構が見えて分ってくる。ただの慣れ!!よほどの大事でなければ リペアには預けに行かないようになった。馬鹿馬鹿しい。
ただし細かい傷をつけないためにはドライバーに 薄いビニールテープなどを貼ったりしなければ、バラしたらわかる部分にかすかなこすり後などはつくと思う。でも 買う方の経験から ほとんど売るときの査定にはほぼ関係ない。

この楽器は 購入店が教えてくれた情報、”このフルートはわりと直近?にオーバーホール歴がある”という。 タンポが新品なのを見ればわかるが、どうも普通にばっちりオーバーホールをしてはいなかったよう。先日、あるキーで他のキーもふさぐ板の部分にキーが当たるクッション(うすいプラスチック板)が1枚はがれ、難しい所ではないので接着材で付けなおしたが、どうも相当変色し鉄の黒いさびだけの色でもなく相当 年季が入っていた。プラスチックなので 弱くなって劣化してはいなかったけれども。

となりに付いている同じ物クッションを見ても、古いまま。聞いている”オーバーホール”は どうも単なる事故での傷修理+おまけにタンポ交換しただけで、普通のオーバーホールではない疑いがある。
それに そのクッションの付け方はちょっと見ただけでも技術が無く、オーバーホールしたのなら直していそうなもの。その付け直したクッションは厚すぎて、横の他のタンポより 少し浮いていたので直した。フルートのキーで 強く押さえてやっとふさがるというのは ただの調整不足

少々その厚すぎるクッションを薄くし、キーのふさぎ時の高さをぴったりにした。それだけで楽器として非常に完璧な物に変身した。この発音に関わるメンテだけで、調整前と比べると 早い運指/パッセージの曲が 相当やり易くなり練習がいる場所も減った。吹くつもりはなくてもつい3、4曲くらい曲を余計に吹いたりしてしまう。
そう吹きやすくもないマウスピースだけれど オイル交換したのも含め、購入時よりはっきり良くなった。

良く新しい楽器をいつも買っていた人なら、「これは油切れだな」と最初からわかるぐらいのものも中古で買ったものにはあった。これだけひどいと油差しだけでもキー/運指が 驚くくらいに回るようになる。運指でも楽器の構造的なクセは残るけれど。

楽器は暫く吹いていないと 鳴りが悪い場合が多いので、管理人はまあこんなもんだろう、タンポも変えたらしいからなじんでないだろうし・・。と、購入時は 音漏れがあっても気にしなかったのだろう。購入時は中古にはつい甘くなってしまうのか・・。


最後の管理は念入りに!しまいっぱなしで メッキでも点々に腐食する
学生は 受験などで練習を 夏休みなど長期さぼっていたりする事はあるだろう。管理人も昔中学生の頃、なんと1カ月前後吹かない時期があった。管理人はその頃は初心者用楽器を使っていたが、メッキ部分なのかその下の部分なのか、点々状の腐食が管全体に起こってさすがにショックだった。
管理人は その当時は内側はしっかりガーゼで毎回拭いていたが、練習後に外側をクロスで拭く事は 一切なかった(笑)。若い時はそういう人は多いと思う。
でも 練習で毎日~1週間に一度ペース使っていた頃には そんな事は一切なかった。夏のブラスバンドで汗ばんだ時もあったが。つまりしまいっぱなしが凶だった可能性が高い。

しまいっぱなしになるようなら、最後に外側もき、たまにはフタをあけ 外の空気をいれよう。暫く1,2か月など吹かない場合に置いておく場所は 私の経験だと 風呂場の近くの廊下は、どんなに空間が大きくてもダメだった。光が最も長い時間入る居間などなら 湿度は低い。